中国での輸送環境の調査

中国で製品を安全に輸送することは難しい

  • 中国の道路は舗装状態が悪くてデコボコしている
  • 中国の運送業者はコストダウンばかりを気にして安全に運ぼうという意識が低い(=荷扱いが粗い)

というのはよく聞く話です。中国に生産拠点を持っている企業は、その国内物流のほとんどをトラック輸送に依存していますから、 このような環境の中で製品をどうやって安全にダメージなく運ぶか、ということは切実な悩みです。

日系企業が多く進出している中国沿岸部では、舗装状態の比較的良い高速道路が整備されています。しかし、中国の高速料金は人件費や他の物価と比べるとかなり割高です。 中国の運送業者は零細企業が多いこともあり、コストダウンのために高速道路を避けてなるべく一般道を使おうとします。

高速道路の整備が進む一方で、一般道路はまだまだ舗装状態が悪く、デコボコしているところが多く見られます。そのため、場所によっては大きな振動がトラックの荷台に発生します。

また、輸送単価を下げるために過積載をする運送業者も後を絶ちません。過積載をするとトラックのサスペンションが効かなくなります。 その結果、荷台に発生する振動はさらに大きくなってしまい、製品がダメージを受けるリスクが一段と高くなってしまいます。

荷扱いにおける落下衝撃も見逃せません。人件費が安い中国では、貨物の積み替えを人海戦術に頼りがちです。そのほうが機械を導入するより確かに安上がりです。 しかし、作業者が多くなればなるほど、荷扱いのバラツキが大きくなることは避けられません。

輸送中のダメージを減らすにはどうすればよいのか?

輸送中のダメージを減らすためには、次の3つの方法が考えられます。

  • 製品の強度を高める
  • 包装による緩衝性を高める
  • 輸送業者に荷扱いの改善を依頼する

いずれの方法を取るにしても、まずはその輸送過程で何が起きているのかを知る必要があります。つまり、輸送中にどのくらいの振動や落下衝撃、温度、湿度が発生しているか、客観的なデータを測定します。

そして、それらの情報を製品設計や包装設計にフィードバックします。こうした活動を続けることで、輸送中のダメージを減らしたり、時には過剰になりすぎた製品保護(=包装)を削減することも可能となります。

輸送環境データを入手する

私たちエクサーチは、中国でのパートナーである中国包装科研測試中心(以下、中国包装技術センター)と協力して、日本企業の皆様の中国における輸送環境調査をサポートいたします。

このサービスでは以下の2つのメニューをご用意しています。お客様のニーズにあわせてお選びいただけます。

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